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腸内細菌の話

こんにちは。 院長の岩崎です。

今回は腸内細菌の話です。

成人には40兆個もの腸内細菌が棲んでいると言われています。体の細胞は約37兆個と言われているので細胞よりも多い!!
種類は推定で1000種類と言われていますがそのうちほぼ全員が共通として持っているのは160個程度です。


生活環境やライフスタイルによって腸内環境も人それぞれ。それが体質の違いを生むこともあります。 例えば、東南アジアの国々で食事をするとお腹を壊す人もいるというのはいい例ではないでしょうか。

しかし胎児は誰しも無菌状態です。産まれてくるときにママから常在菌を受け取り、やがて周囲の環境からも菌を取り込み母乳やミルクを飲みながら腸内細菌を育て始めます。

自然分娩と帝王切開では赤ちゃんの健康度に差があるという疫学調査があります。
これは産道を通るときに腸内細菌を含むママの常在菌(人と共生する病原性のない菌)を受け取ります。帝王切開の場合産道を通らないのでママの常在菌を受け取れないためとも言われています。

赤ちゃんは生後10カ月から離乳期ぐらいまでに腸内細菌を育てて大人の腸(1.5㌔)になると言われています。つまり離乳期までにであった菌で「大人の腸内フローラ」は形成されるということです!生後10カ月ぐらいで大人の腸と同じになるのはびっくりですね!!
離乳期までにいろいろな菌をもらえばいつまでも元気な体を作ることができますね!

※これから赤ちゃんを出産予定の方、まだ出産間もない赤ちゃんがおられる方になってほしいこと※

動物園や牧場などに行く(動物などから菌をもらうため)
色々な人に抱っこしてもらう(人それぞれ持っている菌が違うため)
できるだけ汚いところで育てる(きれいなところには菌がいないため)
できるだけ母乳で育てる(乳首をなめることが良いため)


やってほしくないこと

なるべく抗生物質を飲ませないこと

最近はあまり聞かなくなりましたが風邪(ウイルス)で抗生物質を出すお医者様がおられました。抗生物質は菌を殺しますがウイルスは殺しませんので風邪で抗生物質飲むのはただ腸内細菌を減らすことになります。。ただ抗生物質が悪いわけではないのでお医者様の指示に逆らうことはやめてくださいね(;'∀')



コロナウイルスの対策もあるので難しいところもあるかもしれませんが頭の片隅に入れておいてください(^^)/

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